フランスの裕福な家庭に生まれたジャック=アンリ・ラルティーグ (1894-1986) が父親からカメラを与えられたのは、7歳の時でした。幸せな瞬間がすぐに目の前から消え去ってしまうのを幼いころから恐れていたラルティーグは、そうした瞬間を残していけるカメラという新しい“魔法の機械”に夢中になり、生活のあらゆることを写真におさめました。なかでも、スポーツやジャンプ、自動車、飛行機といった様々な動きをとらえることへのひときわ高い関心や、心霊写真のような写真ならではの表現へのあくなき探求心は、ユニークで鋭い視点の作品を生み出しました。また、家族や友人、恋人の幸せに満ちたすがたを愛情深くとらえた作品も多く残しています。
この展覧会では、子ども時代から晩年までの代表的な作品と、その多くが日本初公開であるカラー作品など約160点を通して、写真を楽しみ、過ぎ行く時間や人生の歓びをつかまえようとしたラルティーグの世界を紹介します。
会期
2016年4月5日 (火) ~ 5月22日 (日)
休館日
月曜日 (5月2日は開館)
開館時間
10:00 ~ 17:30 (入場は17:00まで)
観覧料
一般1000円 (800円)、大高生800円 (640円)
※( ) 内は団体20名以上の料金。
※中学生以下、障害者手帳をご提示の方 (付き添いの方1名を含む) は無料です。
※併せてMOMASコレクション (1階展示室) もご覧いただけます。
主催
埼玉県立近代美術館
後援
在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
特別協力
ジャック=アンリ・ラルティーグ財団
協力
富士フイルムイメージングシステムズ株式会社、JR 東日本大宮支社、FM NACK5
企画協力
コンタクト
関連イベント
スペシャル・トーク「幸せの瞬間をつかまえて-ラルティーグと堀内誠一」
デザイナー・堀内誠一の長女で、自身もラルティーグの写真集の翻訳に携わった堀内花子さんから、ラルティーグを愛してやまなかったという堀内誠一のエピソードなどをお聞きします。
日時:5月5日 (木・祝) 15:00〜16:30 (開場は30分前)
場所:2階講堂/定員:100名 (当日先着順)/費用:無料
ゲスト:堀内花子
ミュージアム・コンサート「うつりゆく日々、とどめおく光」
1998 年に結成された、個性派サックス奏者による珍しい編成のジャズカルテットが、音によるダイアリーをお届けします。
日時:4月29日 (金・祝) 14:30〜 (開場は30分前、演奏時間は約60分)
場所:地階センター・ホール/定員:60席 (当日先着順)/費用:無料
出演者:サキソフォビア (緑川英徳、竹内直、岡淳、井上JuJu 博之)
映画上映会「ポゾール王の冒険」
フランスで大流行した通俗小説を原作としたコメディ映画で、ラルティーグがスチール写真を撮影しています。監督=アレクシス・グラノフスキー、1933 年、フランス、68 分、モノクロ、DVD による上映/フランス語での上映になります (字幕なし、あらすじを配布、上映前に解説あり)。
日時:4月24日 (日) 11:00〜 (開場は30分前)
場所:2階講堂/定員:100名 (当日先着順)/費用:無料
担当学芸員によるギャラリー・トーク
本展覧会の担当学芸員が展覧会の見どころをご紹介します。
日時:4月16日 (土)、5月7日 (土) 各日とも15:00から30分程度
場所:2階展示室/費用:企画展観覧料が必要です。
ご希望のグループに本展覧会の見どころをご案内します (予約制)
お問い合わせ・ご予約は教育・広報担当 (電話048-824-0110) まで。